消化器内科専門医で「内視鏡検査」のプロ
コラム
公開日: 2013-09-28
低脂肪より低炭水化物?
2型糖尿病患者で同等の減量効果が得られる低脂肪食と低炭水化物食だが、健康関連の生活の質の向上という点では、低炭水化物食の方が効果があることが示され、欧州糖尿病学会で発表されました。
研究は61人の2型糖尿病患者を対象とし、エネルギー摂取量は男性で1800kcal、女性で1600kcalに設定。低脂肪群は脂肪30%、炭水化物55‐60%E、タンパク質10-15%、低炭水化物群は脂肪50%、炭水化物20%、タンパク質30%という内容。
試験の結果、減量の効果は両群間で認められ6カ月時で最大となったが、差はなかった。12カ月時点で、身体機能、肉体的苦痛、健康全般、および活動力は低炭水化物群では改善していた。具体的に身体的要素スコアは低炭水化物群では12カ月時に上昇し、有意に改善していた。
これらの結果から「体重の変化に両群間で差はなかったが、低炭水化物群で1年後に健康関連の生活の質の改善が認められたと結論している。
今回の結果は糖尿病患者さんへのあくまでも2年間という期間限定での結果ですので...長期的にも低炭水化物が良いかどうか?はまだはっきりしていないのが現状だろうと思います。
でも、少なくとも日本人では戦後の食生活の変化は総摂取カロリーではなく、脂肪の摂取量の増加であり、以後に生活習慣病が激増したという現実を考えると...脂肪摂取を控える事も重要だと考えます!
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