コラム

 公開日: 2016-06-10 

相続で農地を取得したときの手続き

田んぼや畑、または、現在は耕作していないが、登記上の地目が農地や採草放牧地である土地を相続した場合、まずは所有権移転の登記をしなければなりません。農地以外の土地であれば概ねこの相続登記で終了するのですが、農地についてはもう1つ重要な手続きがあります。それは、『農業委員会への届出』です。

農地の相続には届出が必要!

農地法では、農地または採草放牧地について所有権の移転があった場合には、農業委員会の許可を受けなければならないことになっています。(農地法3条1項)
それに従えば、相続により農地を取得すると農業委員会の許可が必要になるのですが、実はそうではありません。相続による権利の移動は、被相続人の死亡によって当然に発生するもので、売買など当事者間の意思表示で発生するものではないからです。したがって、農地法の許可は必要にならないのです。

では、農地を相続した場合、何かすることがあるのでしょうか?そもそも農地法の目的は、食料を確保するための農地は貴重な資源であるため、農地を農地以外にすることを規制して農地の確保及び農地を効率的に利用することにあります。したがって、行政庁は農地について状況を把握しておきたいわけですが、相続で許可がいらないとなると、権利の移動を把握することができません。そこで農地法では、許可を必要としないで権利を取得した者について、農業委員会へ届出をするように義務づけています。(農地法3条の3)

尚、届出をしなかった場合、または虚偽の届出をした場合には、10万円以下の科料に処される可能性がありますので、ご注意ください。(農地法69条)

届出に必要なものは?

届出に必要なものは下記になります。

 ・届出書
 ・印鑑
 ・相続したことが確認できるもの(相続登記済みの登記簿謄本など)

届出書に必要事項を記入し、押印をして添付書類とともに窓口である農業委員会に届け出ます。

最後に

農地に関する手続きには、面倒な書類の作成が必要になることが多いです。また、農業委員会での受け付けは平日のみとなります。農地に関する手続きは、専門知識のある行政書士にご相談ください。

宮﨑行政書士事務所/農地を相続したときの手続き

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